TGSアーカイブス第1号
東京市下水道改良實施調査報告書
明治末期~大正時代の東京の下水道整備状況やそのための調査研究成果などが記録されており、近代下水道における貴重な文化的資料です。受益者負担規程案の検討や合流式下水道の2Q化、水質試験方法の設定、汚泥の農業利用など、今日の下水道法の技術基準の考え方の基本が記述されています。
TGSアーカイブス第2号
東京市郊外下水道計画
「郊外下水道決定ニ至る迄ノ経過」の口語訳で、大正末期から東京府が東京市近郊町村下水道の都市計画事業としての認可を得るまでの経過をまとめた貴重な資料です。原本の口語訳に加えて、各町村誌の下水道計画も収録し、かつ新旧比較できるよう、現行の設計基準もあわせて掲載しています。
TGSアーカイブス第3号
下水道調査報告書(その1)
原本は、東京市技師米元晋一氏が明治末期に欧米6か国48都市の下水道施設を
調査した結果を東京市長に報告したもので、日本下水道史上貴重な資料です。
2分冊からなり、1分冊目の本書は(その1)ドイツ、フランス、オーストラリア
TGSアーカイブス第4号
下水道調査報告書(その2)
2分冊目の本書は、(その2)イギリス、アメリカ編の口語訳に加え、欧米における当時の下水道事情や下水の処分法などの解説を収録しています。
TGSアーカイブス第5号
東京市下水道沿革誌
江戸時代及び明治初期の排水状態をはじめ、神田下水など下水道施設建設の準備調査から施行決定に至るまでの事業の大要が記録されています。中島鋭治工学博士による「東京市下水設計調査報告書」など、東京における下水道の敷設、基本計画・基準が決定された経緯や根拠について確認できる貴重な資料です。
TGSアーカイブス第6号
東京市下水道震害調査報告
大正12年9月1日に発生した関東大震災における東京市の下水道施設の被害状況を報告したものです。東北地方太平洋沖地震が記憶に新しいところであり、また、東京湾直下型地震など大地震が予知されております。地震への対応や被害想定把握に役立つことを期待して刊行いたしました。
TGSアーカイブス第7号
欧米各国市街下水溝渠改良方按
本書の原本は、明治25年に発行された工学会誌に収録されている清水保吉の論文で、下水道技術に関する我が国最初の論文であり、下水道の基本を論じたものです。下水道に関するテキストが無い時代に著わされたことから、下水道事業を始めようとしていた技術者の格好の手引書になり、日本の下水道事業に少なからず影響を与えたものと思われます。
本論文を口語訳するとともに、東京が合流式を選択した経緯の解説と東京市下水道設計標準図等の資料を加えて刊行しました。
TGS創立35周年記念事業
証言に基づく東京下水道史(技術編)
昭和30年代以降、下水道普及率が急伸した最も多忙な時代に下水道局に身を置き、難関な事業に直接携わった先輩方にアンケート、インタビュー及び座談会等のご協力をいただき、それらを証言として収録しました。また、実際に行われた事業を時系列的に整理したものを縦糸とし、直接お聞きした内容を横糸として、実施された事業をなるべく広い視点から記述しました。
本書のもう一つの特色は、例えば、計画・設計を例にとりますと、下水の処理方式は様々な実験的取組みを行いながら主として活性汚泥法を採用してきましたが、それはなぜだったのか? 決定はその時代背景、技術水準、社会状況、財政等を考慮して策定されますが、なぜ、どのようにその計画が決定されたか、「なぜ?」すなわち経緯をできる限り明確にしています。(ページ数:489ページ)
なお、本書を補完するため同日付で資料編を刊行しました。
また、技術編及び資料編を収録したCD版を、令和2年8月に作成しました。
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