汚泥処理事業と一体となり汚泥資源化施設の運転管理を効率的に実施しています。また、
資源化製品の利用拡大に向け研究を進め循環型社会に貢献しています。
主な業務内容
- 粒度調整灰施設の運転、保全管理業務
- 粒度調整灰の販売
- 汚泥炭化施設の運転業務
粒度調整灰
粒度調整灰(スーパーアッシュ)は、下水汚泥焼却灰を分級(ふるい分け)・粉砕処理することによって、粒径を調整したものです。これにより、焼却灰の物理特性が改善され、高品位の土木工事用資材の原料として活用できます。
処理前(電子顕微鏡による拡大図)
処理後…団粒部が粉砕され、粒子も角が欠けて、
丸みを帯びた形状に変化します。
特徴
下水焼却灰は、セメントとの水和反応において、長期的な固化強度を増大させる「可溶性シリカ(二酸化珪素)」が、多量に含まれていますが、粒度調整を行うことによって、さらに反応性が増加し、従来の焼却灰にくらべて強度が増大します。
品質
250メッシュ通過率は、90%以上です。(約80マイクロメートル以下)
製造フロー
東京都下水道局葛西水再生センター(江戸川区)内にある「スーパーアッシュ施設」では、下記のような工程により、粒度調整灰を製造しています。
・分級機では、原料(焼却灰)を粒径80マイクロメートルを境に、大小2つのグループに選別します。
・粉砕機では、粒径80マイクロメートル以上の焼却灰を粉砕処理します。
使用例
- セメントミルク混和剤
中堀工法の先端固め材として利用できます。
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ベントナイト※製品の原材料
既成杭周固定液、根固め液、SMW工法のセメントミルク材料として利用できます。
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工事用粘土
シールド、推進工事材料(裏込め材の混合材料)として利用できます。
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コンクリート材料
コンクリート2次製品などの原料として利用できます。
※ベントナイトとは、火山が噴火した際に、海や湖の底に堆積した火山灰が変質して生成した粘土鉱物で、セメントの混和剤などに使用されます。